予防歯科
当院の予防歯科
徹底したブラッシング指導
ブラッシング指導の前に、染め出しを行います。歯垢染色剤という薬剤でうがいをすることで、歯に付着した歯垢が赤色や紫色に染まります。染まっている部分は、普段歯磨きがしっかりできていない部分ということになります。染め出しを行った後は、鏡で確認しながら、磨けていないところがちゃんと磨けるように、歯科衛生士が指導いたします。
当院では、この染め出しによるブラッシング指導を毎回行っています。定期的に染め出しを行い、苦手を克服していくことにより、虫歯や歯周病になりにくい口腔環境を保ちましょう。
丁寧な歯周ポケット検査
定期検診の際には、ブラッシング指導だけではなく、歯周ポケット検査も行います。
歯周ポケット検査とは、プローブというものさし状の器具を用いて、歯と歯ぐきの間の隙間(歯周ポケット)の深さを調べる検査です。深ければ深いほど、歯周病が進行しています。
当院では、1本の歯につき、5~6箇所は検査をします。歯の左側は大丈夫でも、右側は歯周ポケットが深い……ということはよくありますので、歯周病の兆候を見逃さないように心掛けています。
担当衛生士制
当院では、重度の歯周病の方に対しては、担当衛生士制を採用しています。
担当の歯科衛生士が一貫してケアにあたることにより、患者さんのお口の状態をしっかり把握でき、次回検診時のわずかな変化にもすぐに対処できます。
変化というのは、「虫歯になりそうですね」というネガティブなことだけではなく、「以前に比べて綺麗に磨けていますね」などポジティブな変化も含まれています。
このような継続的なコミュニケーションは、患者さんの虫歯・歯周病への予防意識を高める効果もあります。
予防歯科とは
歯を失う原因である歯周病と虫歯。これらは細菌性の感染症のため、ほとんどがセルフケアと定期検診により予防できる病気です。そのため近年、予防歯科を扱う歯科医院が増えています。
ですが、日本ではまだまだ予防歯科に対する認識が低く、痛みもないのに歯科医院へ通うという習慣が根付いていません。ご家族がいらっしゃる方は、ご家族みんなが健康な歯でいられるよう、ご自身がお手本となって定期検診をすすめてみてください。
定期検診
歯周病や虫歯は、一度治療を終えても生活習慣を改善しなければ再発しやすい病気です。特に歯周病治療後の口腔内には細菌も少なく、しばらくは快適な状態が続きますが、セルフケアが十分でないと次第に歯周病菌の数が増えていき、再発してしまいがちなのです。
当院では、年に数回の定期検診をおすすめし、セルフケアで行き届かない場所の確認、ブラッシング指導を行います。そして歯と歯の間や歯周ポケットの中まで、しっかりクリーニング(PMTC)します。また、担当衛生士制採用により、患者さん一人ひとりの口腔内状態と噛み合わせのチェックを行います。
歯が痛くなくても、定期検診にお気軽にご来院ください。
PMTC
PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略で、専門器具を使ったプロによる歯の徹底的なクリーニングのこと。どんなにキレイに歯を磨いているつもりでもプラークなどの磨き残しはあり、それを放っておくと自分では除去が困難になってしまいます。
PMTCは、歯周病だけでなく虫歯の予防にも大変有効な予防処置です。
エアフロー
エアフローとは、歯面清掃を行う機械です。
細かなパウダー粒子をジェット噴射で歯に吹き付け、歯にこびりついた汚れを落とすことができ、歯の着色やヤニ除去に使います。
フッ素塗布
歯質を強化するフッ素を塗布することで、虫歯に強い歯にします。また、歯の再石灰化を促すため、初期の虫歯なら改善できます。
ブラッシング指導
ブラッシングはセルフケアの基本です。
まず磨き残しのチェックを行い、普段のブラッシングで磨き残しをしてしまいがちな箇所を指摘します。その後、ご自身で歯や歯肉の状態を確認しながら、歯1本1本に対する正しいブラッシング法を身に付けていただきます。
3DS
3DSは、虫歯と歯周病の原因菌に効果のある薬剤のはたらきを最大化するシステムです。PMTCで細菌の巣となっているバイオフィルムという膜を破壊し、薬剤により原因となる細菌を殺菌します。